まど猫スケッチ

カメラを手に感じてきた雑感を回想する

猫が来た 名前はアル

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NIKON Z7Ⅱ 24-120mmF4

2022年のクリスマスに、妻と二人で猫を買った。

 

アメリカンショートヘアのオス。

ペットショップのガラスウィンドウには3ヶ月やそこらの子猫が並んでいる中で一匹だけ、やたらガタイがでかい猫だった。

そりゃそうであって、9ヶ月になるまでココで育ってきて体重は4Kgを超える。

 

名前はアル と名付けた。 

アルベルト・セサール・タラニティーニというサッカー選手にちなんで。

もう一つ、ワールドカップで優勝したアルゼンチンのアルという意味もある。

 

アル君のことはペットショップに来た生後3ヶ月の頃から知っていた。

見た瞬間、他の子猫とは少し違う雰囲気を持っているなと思った。

ジッとしている姿が、修行僧というか何かを達観しているようなチビネコだった。

 

とても可愛かった。

それなのに

月に2,3度イオンでの買い物のついでに覗くペットショップの子猫や子犬が次々に売れていく中でなぜか一匹だけ残り続けた。

 

そして、いつの間にか一匹だけ大きくなった。

 

そして、いつの間にかガラスウィンドウに姿を見せる時間も減っていった。

 

クリスマスの頃になるとペットショップではセールの札が並び始める。

2割引き、3割引き。

ところがアル君がいたウィンドウには元の値段がそのままかかっていた。

もう姿をあまり見かけなくなったことから

ひょっとして。。と思って聞いてみたら

「いますよ。」

その言葉に安堵を覚え、ウィンドウに出してもらった姿をシゲシゲと見つめた。

 

もう3ヶ月の頃の顔つきではないが

アル君はやはりアル君。

可愛い。

 

9ヶ月にもなって値引きしない猫というのも

あまり聞いたことはないが

僕や妻の中では3ヶ月も9ヶ月も関係なくそのままでいてくれたことが嬉しかった。

 

そして家族に迎えた。

二人にとって初めてのもう一人(一匹)であった。

 

二人とも仕事がたてこんでいることを理由に

迎えた日はクリスマスから年が変わった1月15日の日曜日になった。

 

僕らはそれぞれの実家で猫を飼っていた。

二人になってからもブッチ君という名の優しいオス猫を迎えたことがある。

だから 猫の習性がどんなものかを知っている。

 

そして 猫の方が早く旅立つ。その悲しみも知っている。

 

二人で1月15日までにトイレやらカリカリやらクッションやら。

今はゲージサークルの中で迎えると聞いたので それも。

楽しい買い物を先にすませた。

 

どの部屋で迎えようか。

リビングにサークルを置く、というセオリーから外れて

寝室にセットすることにした。

 

ペットショップで6ヶ月、太陽を見ることも知らない。

おそらく思い切り走ったこともないだろう。

 

少しづつ世界を広げてあげよう。

そう思って二人の近くを感じることができる寝室にした。

 

1月15日。当日。

僕は買ってから15年になる車を、朝できるだけキレイに磨いた。

 

アル君は僕らの家族になった。

 

今日は1月28日。

もう2週間がたった。

 

最初のうちは飲まず食べずトイレせず で慌てた。

動物病院にかけこみ 異常でないことを先生の口から聞いたときは

本当に安心した。

 

こちらの安心が伝わったのか

その後からアル君は 良く飲み良く食べ良く遊ぶ。

そして急速になついてくれて

もう2週間がたった。

 

アル君。

このブログでも登場してもらうよ。

体が銀色なので名字は銀にしようか。

アル・銀。

そう、ブログ名のオルギンに近い響きじゃないか。

 

妻はアルちゃんと呼ぶ。

アル君。これからも一緒だよ。